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2019.11.16 Sat 宮本笑里のバイオリンとの「デュエット」で「To Love You More」 11月12日のNHK「うたコン」

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 11月12日のNHK「うたコン」は「豪華けんらん!歌姫女子会」と題して、出演歌手が女性ばかりで、島津亜矢も出演しました。彼女は2週前の「うたコン」にも出演し、ミュージカル歌手・濱田めぐみとミュージカル「レ・ミゼラブル」の「I Dreamed a Dream(夢破れて)をコラボした一方で、なんと「瞼の母」を19歳の新人演歌歌手の朝花美穂とコラボし、十八番のメインのパートを朝花美穂にゆずり、最近にない演歌の王道を聞かせてくれました。「うたコン」スタッフの島津亜矢に対する絶対的ともいえる信頼感なくしてはあり得ないふり幅の広い演出でしたが、そのパフォーマンスをなんの抵抗感もなくやり遂げてしまうのもまた、島津亜矢の真骨頂と言えるでしょう。
 濱田めぐみは劇団「四季」を2010年に退団後もさまざまなミュージカルに主演するトップスターで、この時のコラボではまだ初々しさが残る島津亜矢のポップス歌唱をミュージカルスターらしく受け止めてくれました。
 一方で朝花美穂という、久しぶりに勢いのいい新人の演歌歌手を大きく受け止め、朝花美穂を後押しするような島津亜矢に心動かされました。大きな流れとして演歌の衰退は止められないかもしれませんが、わたしは朝花美穂の怖いもの知らずの熱唱に大きな可能性を感じましたし、島津亜矢もまた若い頃を思い出して刺激を受けたのではないでしょうか。
ファンのひいき目かも知れませんが、島津亜矢のポップス歌唱のブレイクに触発されて、演歌歌手がポップスにかたむき、人気の演歌歌手がポップスのオリジナル曲を発表するようになる中で、流れに逆らうように超時代錯誤で大衆演劇に通じるようなド演歌を歌いあげる朝花美穂の潔さは往年の島津亜矢を思わせて、批判を恐れずに言えば中途半端なポップス歌唱に逡巡する演歌界をぶっ飛ばす痛快さを感じます。

 さて、今回の「うたコン」で、島津亜矢はセリーヌ・ディオンの1995年のヒット曲「To Love You More」をバイオリン奏者・宮本笑里とコラボしました。
 島津亜矢がセリーヌ・ディオンの名曲を歌うという前宣伝から、わたしをふくめて彼女のファンはてっきり映画「タイタニック」の主題歌となった「My Heart Will Go On」を歌うものと思っていました。というのも、島津亜矢のアルバム「SINGER2」で、彼女がこの曲をカバーしていたからでした。
 「To Love You More」を歌うと聞いた時、意外な感じを持ちましたが、「うたコン」スタッフは予定調和的に「My Heart Will Go On」をチョイスせずに、番組のクオリティをあげるためにどこまでも島津亜矢に音楽的な冒険を要求したのだと思いました。
 また、宮本笑里とのコラボの企画が先なのか、「To Love You More」の選曲から宮本笑里とのコラボが決まったのか定かではありませんが、どちらにしても宮本笑里のバイオリンを抜きにして島津亜矢の「To Love You More」の歌唱はなかったと思います。
 この曲は日本でのオリジナル・シングルとしてつくられ、フジテレビのドラマ「恋人よ」の主題歌として大ヒットした作品で、バイオリンをはじめクラシック楽器による演奏で当時一躍音楽シーンに登場したクライズラー&カンパニーがレコーディング、編曲に参加しています。1996年に解散後もバイオリンの葉加瀬太郎がセリーヌのツアーに特別参加し、この曲を演奏しています。
 宮本笑里はセリーヌの絶大な歌唱力と、単なる伴奏ではない葉加瀬太郎のバイオリンの見事なコラボレーションに感銘を受け、歌とバイオリンがデュエットする音楽を求めるきっかけとなったこの曲をコラボできるボーカリストをさがしていたのだと思います。
 実際、日本だけでなく世界で活躍する彼女ですから、さまざまなステージでこの曲を世界のトップシンガーと演奏してきたかも知れませんが、島津亜矢とコラボしたいと思っていたというのは本当のことなのでしょう。
 不思議なことに島津亜矢は演歌から、宮本笑里はクラシックからと、それぞれジャンルの壁を越えて音楽的冒険をつづけるこの2人の共演は、宮本笑里にとってポップスシンガーとの共演よりも刺激的なことだったのではないでしょうか。
 実のところ、この日の島津亜矢は珍しく体調がよくないようで、高音で声がかすれることが2、3か所ありましたが、宮本笑里のこの曲への特別な思いと島津亜矢へのリスペクトから奏でられるバイオリンのハーモニーに助けられ、体調が良くない中でも精いっぱいの歌を聴かせてくれました。
 もし叶うならば、長い年月をかけて大地に濾過された清らかな水が湧き上がるようなみずみずしい声質と圧倒的な声量、そして、愛しても報われないこともわかっている女性の切なすぎる心を抱きしめるような歌心を存分に表現できる、本来の島津亜矢の歌と宮本笑里のバイオリンとの「デュエット」を、もう一度聴きたいと思います。
 島津亜矢の紅白出演が決まり、巷では出自の演歌を歌うのではないかとも言われますが、「うたコン」でこんな素敵なコラボを演出したNHKの音楽スタッフならば、「うたコン」の再現で、宮本笑里のバイオリンとの「デュエット」を用意してくれたらうれしいですね。
 宮本笑里はその後May J.とのコラボで中島みゆきの「糸」を演奏しました。こちらの方は心なしかリラックスした演奏で、以前から共演している親密感を感じました。
 わたしはカラオケ番組で有名になったMay J.を最初は苦手だったのですが、最近よく「うたコン」に出演していて島津亜矢とも共演していますが、彼女がコラボに入ると相手の歌手の歌を安心して聴くことができるようになり、この番組のさまざまなコラボ企画に必要不可欠な歌手になっているように感じます。
 「うたコン」は今回の「糸」で久しぶりに彼女の歌をきちんととりあげましたが、ここでも宮本笑里の歌心が加わり、素晴らしい歌唱だったと思います。
 それにしても、島津亜矢の今年の活躍はファンにとって喜ばしい限りですが、体調管理をより厳しくしなければならないようで、少し気の毒に思うこともあります。 生身の体ですから調子のよくない時もあって当然です。まだまだ長い道のりですから、無理をしないでくださいね。といってもこのメッセージが彼女に直接届くわけではありませんが…。

 今回で、島津亜矢の記事が300本となりました。2011年5月から約8年、付き合ってくださったみなさんに感謝します。とくに「亜矢姫倶楽部」のKMさんと、この掲示板に参集されるみなさんのはげましのおかげと、感謝しています。これからもよろしくお願いします。

TO LOVE YOU MORE / Celine Dion With 葉加瀬太郎
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