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争う経済から夢見る経済へ。誰もが助け合って暮らせるゆたかな社会をめざすソーシャルビジネスを紹介しながら、演歌からポップスまで、好きな音楽への雑感や生活をつづる日記。

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2021.10.08 Fri わたしが議員になった理由(わけ) バックアップセミナー北摂

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 過酷な戦争を体験し、焼け野原となった大阪の町に立ち、「戦争は絶対にしてはいけない」と誓った一人の高齢者の提案から、2016年、「ピースマーケット・のせ」を開くことになりました。世界の平和を能勢から発信する、という高邁でもあり少し傲慢だったかもしれないわたしたちは、すぐに能勢の住民から大切なことを学びました。
 それは、この町にあふれる緑と川、里山の自然の恵みと、それを何代も引き継ぎ守ることで遠い未来のこどもたちの生きる場をつくってきた能勢のひとびとの矜持と願いからしか、世界に届く平和も言葉もないということでした。
 ピースマーケット・のせの実行委員だった難波希美子さんはそのことを学ぶことでたくさんのともだちと出会い、話し合い、「まずは能勢から」その思いを能勢町議会に届けようと決心しました。
 町議会議員になった彼女がどんどん進化していく様子をすぐそばで見ていて、ピースマーケット・のせがひとつの果実をつくったことを実感します。
 政治と暮らしがもっとも近いところにある地方議会から民主主義を作り直すことが求められている今、吉高裕佳子さん、谷正光さん、難波希美子さん、それぞれの「議員になったわけ」と「議員になって何をしたかったのか?それはできているのか?」を語っていただくことは個々の体験からわたしたちの暮らしと政治の交差点を見つけ出すきっかけになるとでしょう。
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2021.10.07 Thu 政治が排除してきたひとびとの言葉を政治の言葉にできるひと 大椿ゆう子さん

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 1965年の夏のある日、わたしは高校卒業してまだ日が浅いというのに友人2人といっしょにそれぞれ勤めていた会社をやめました。ほんとうに無責任の極みで、今はただ申し訳なかったと後悔していますが、その時は青春の生意気さから自分らしい生き方を始めようとドロップアウトを決意し、実は不安を抱えながら待ち合わせの中之島公園に行きました。
 公園のトイレに入ると、定番の落書きにまじり、「ビートルズ フォー エバー」と書かれた赤い文字と「日帝打倒!人民勝利!」と書かれた黒く太い文字がにじんで見えました。
 同時代の多くの若者が世の中を変えようとしていた一方で、ビートルズに熱中する若者たちもまた、無限の自由を手に入れようと世の中にあらがっていました。
 あの時、政治的な変革に絶望していた若者たち(わたしもそのひとりでした)にこそ、ほんとうは政治的な救済が必要だったのだと気づいたのはずいぶん後のことで、ほんの偶然にひとりの脳性まひの青年と出会った時でした。
 大椿ゆう子さんに初めて会った時、わたしはあの時の中之島公園のトイレの2つの落書きとその青年を思い出しました。政治的な極みと言える国政選挙に立ち向かう彼女の後ろに、これまで政治が救済どころか排除してきた無数のひとびとの無念と願いがぎっしり詰まっていて、わたしはそのオーラに圧倒されました。
 権力と野心が渦巻く政治に届けられることのなかった彼女彼らの言葉を政治の言葉に翻訳できる稀有のひと、大椿ゆう子さんはわたしたちの勇気そのものなのだと思います。
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2021.09.30 Thu カレンダー「やさしいちきゅうものがたり」 ラストメッセージ

松井しのぶさんは毎年、カレンダーに添えてメッセージを届けてくれました。
これが最後のメッセージになります。

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初めてカレンダーの絵を描いた時から
いったいどれぐらいの小さな葉っぱを絵の中に飛ばしたんだろう?
小さな夢の種から生まれる小さな芽
あなたの元へ飛んでいって
大きく育てばいいな
夢のカケラ
希望のカケラ
いつか大きくなって
花ひらきますように…


全てのご縁に感謝をこめて❤

Shinobu Mtsui

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2021.09.27 Mon カレンダー「やさしいちきゅうものがたり」 ラストストーリー

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2006年版から17年に及ぶ長い間、たくさんのひとたちに愛されてきたカレンダー「やさしいちきゅうものがたり」は2022年版が最後になりました。ほんとうに長い間、毎年毎年の想いをこめてイラストを描き続けてくださった松井しのぶさんに、感謝の気持ちをどう伝えればいいのか言葉が見つかりません。

毎年6枚で17年間、102枚ものイラストを描いてくださったことになります。その間、本来のイラストのお仕事も数多くされていたと思いますし、毎年の構想から作成・校正まで、長い時間を拘束することになり、最初に声掛けさせていただいた者として大変申し訳なく思っています。
松井しのぶさんのライフワークは絵本などもう少し違った世界にあると思っていましたから、ずいぶん創作の芽を摘んでしまったと後悔しています。

しかしながら、松井しのぶさんの世界感が広く豊かであるからこそ、描き残してくださった102枚は単なるカレンダーのイラストにとどまることはありません。
世界のいたるところから聞こえてくる子どもたちの悲鳴と理不尽に失われていくおびただしい命に心痛めながら、だれひとり傷つけない平和と、自然との共生を願う松井しのぶさんのイラストは、わたしをはじめ数多くの人々に勇気を届けてくださいました。
 松井しのぶさん、ほんとうに長い間ありがとうございました。

「やさしいちきゅうものがたり」のラストストーリーとともに、
2022年が誰にとっても良い年でありますように…。                       
                                     細谷常彦

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2022年カレンダー「やさしいちきゅうものがたり」
1100円
お申し込みは
豊能障害者労働センター
TEL072-724-0324

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2021.09.22 Wed 300年の時をめぐり、桜の庄兵衛に降り立つ希望・ヴィヴァルディの「四季」

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 9月19日、豊中の「桜の庄兵衛」ギャラリーで、横山亜美さんのヴァイオリンと武田直子さんのピアノによる、ヴィヴァルディの「四季」の演奏会がありました。ヴィヴァルディの「四季」といえば、クラシックとほとんど縁のないわたしでさえ、「春」の第一楽章の最初の一節を何度も聴いたことがある有名な楽曲です。
 ヴィヴァルディは今ではバッハが強く影響を受けたバロック音楽の天才作曲家とされていますが、長い間歴史の底にうずもれていたひとで、500曲以上の楽曲をつくりながら彼自身の生涯はとても悲惨な晩年だったようです。
 ヴァイオリン協奏曲「四季」は300年も前に作曲されましたが再評価されたのは第二次世界大戦後で、とくに1959年のイ・ムジチ合奏団の演奏が世界的なブームになり、CDの売り上げが累計300万枚近くに及んでいるそうです。クラシック音楽を広く大衆に広めた偉大な功労者であるとされる反面、その大衆性から芸術的評価を低くされる場合もあるようです。
 歌謡曲とジャズ、ブルースになじんできたわたしにとっては、「大衆性」と「芸術性」を相対立するような考え方にはついていけず、わたしがクラシック音楽となじめなかった理由の一つでもあります。
 それもまたわたしの偏見で、そのかたくなさを壊してくれたのが「桜の庄兵衛」さんでした。2016年、ドイツで活動している友人のヴィオラ奏者のコンサートで桜の庄兵衛さんを訪れて以来、この稀有の場で何度もクラシックの室内楽を聴かせてもらいました。
 そして、いくつもの時代を潜り抜け、戦火の中でも大災害に見舞われても、悲しみをいつか大きな希望へと変えるために、わたしたち人間は音楽を必要としてきたことを教えてもらいました。ヴィオラ奏者の友人と桜の庄兵衛さんに出会わなければ、わたしはクラシックの奥深さを知らないまま人生を終えることになったかも知れません。
 クラシック最大のベストセラーのひとつといえる今回の楽曲「四季」も、わたしは恥ずかしながら聴いたことは一度もなく、今回の演奏がはじめてでした。

 開演時間となり、司会者のあいさつの後、横山亜美さんと武田直子さんが登場しました。
普通ならそのまま演奏が始まるところですが、ヴァイオリン奏者の横山亜美さんがヴィヴァルディのことや「四季」のことを熱っぽく語り始めました。
 「演奏よりトークの方が長くて驚かれると思いますが」とご本人自らおっしゃるように、解説などとは言えないもので、この楽曲に添えられたソネットを朗読しながらまるで言葉でもうひとつの楽曲「四季」を演奏しているようでした。映画や芝居などでは「語るに落ちる」とか「ネタバレ」となるところですが、音楽の場合、とくに彼女の場合はどれだけ語っても語りつくせない「ヴィヴァルディ愛」と「四季」の風景がヴァイオリンとピアノ演奏の音の葉によって描かれて行くのでした。

 いざ演奏が始まると、わたしが何度も聴き流してきた「四季」のイメージを覆すものでした。それはすぐそばで生音を聴いているからだけではない、時代を越えて世界に遍在する人々の願いや祈りが託された、その「過激なやさしさ」に胸を突かれました。
 実際のところ「四季」の中でもっともさわやかでウキウキする「春」の演奏が始まったとたん、なぜかわたしは心が震え、涙がにじんできました。
 今回はじめて演奏者のすぐ横で、奥に窓で切り取られた庭が見える席にすわったのですが、秋になろうとしている窓から突然、満開の桜がこぽれました。
 わたしの心を埋め尽くした桜は、25年前に阪神淡路大震災で被災した神戸の障害者に救援物資を届けた時、まだがれきも片づけられず傾いた建物とやかんやテレビや生活用品が山と積まれた荒れ野に咲いていた桜でした。もうしわけなさそうに咲いていた桜を見て、その時わたしはどんなに悲しみが世界を覆っても季節は巡りゆくのだと思いました。
 今、コロナ禍で世界が沈黙する夜を何度もくぐりぬけ、能勢という緑あふれた里山の地に住みながらわたしの中で時間は止まり、季節はわたしの心を通らないまま過ぎ去っていたのでした。
 横山亜美さんと武田直子さんの演奏は、始まりの一音でわたしの凍てついた心を溶かし、25年後の「春」を届けてくれたのでした。
 実際、後日にさまざまな演奏の「四季」を聴きましたが、ヴァイオリンとピアノ、それもピアノの方はほぼ伴奏に徹する今回の演奏は、とても冒険的だったことがわかりました。
 もちろん、クラシックのことにまったく無知なわたしが語ることなど許されないことだと思いますし、演奏者のお二人にもとても失礼なこととお詫びした上であえて言わせてもらえれば、今回のお二人は「四季」を演奏したのではなく、「四季」をもう一度つくりなおしたのだと思います。
 演奏のすばらしさだけを言えば、アンコールに横山亜美さんのお姉さん・横山令奈さんが在住するイタリア・クレモナの病院屋上で演奏し世界のニュースにもなった「ガブリエルのオーボエ」だったと思うのですが、その一曲の演奏だけで十分すぎるほどです。
しかしながら、横山亜美さんは新型コロナ感染症がまん延し、亡くなったおびただしい魂とともに、世界中の人々が一日一日を生き延びる毎日を過ごす今、目に見えないがれきに覆われた世界の大地に立ち、粉々になったひとびとの「四季」を取り戻そうとしたのではないかと思うのです。
 それには彼女の思いに応える武田直子さんのピアノが必要で、お二人はまるで新しい楽曲を作曲し、プロデュースするように300年前のこの曲を全く新しい音楽に変え、世界中の悼む心を希望に変えてくれたのだと思いました。
 彼女のプロフィールを見ると、箕面市出身でおじい様もご両親も、そしてお姉さんもヴァイオリン奏者で、実家には100年前のおじい様の楽譜も残されているそうです。
 わたしも20年ほど箕面に住んでいて、箕面が第2のふるさとと言ってもよく、とても近しい存在に感じてうれしく思いました。
 そういえば、桜の庄兵衛さんを知るきっかけになったヴィオラ奏者の友人も箕面市出身で、不思議な縁を感じたコンサートでした。
あらためて、横山亜美さん、武田直子さん、そしてお二人の演奏の場を用意された桜の庄兵衛さんに感謝します。

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