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2011.07.09 Sat 「歌にできることは少ないけれど、歌だけにできることもある」小室等50周年ライブ

 7月11日、東京の全労済ホール・スペースゼロで開かれる小室等さんの音楽活動50周年記念ライブを聴きに行くことになりました。
 わたしは今、以前からかかわらせてもらっている被災障害者支援・ゆめ風基金の事務局のアルバイトスタッフとして働かせてもらっています。
 小室等さんがゆめ風基金の呼びかけ人代表であることから、このライブの会場でお客さんにゆめ風基金のリーフレットを配布してくださり、会場ロビーではゆめ風基金の紹介コーナーを用意していただけることになりました。ゆめ風基金では代表理事の牧口一二さん、副代表理事の河野秀忠さんの他、事務局スタッフ全員が参加し、被災障害者支援活動の紹介パネルを展示する他、永六輔・谷川俊太郎作詞、小室等作曲のゆめ風基金応援歌CD「風と夢・伝えてください」や防災提言集などの物品販売と募金箱も置かせてもらうことになりました。
 わたしは会場スタッフの立場では会場の中で小室さんのライブを楽しむことはできないため、チケットを購入し、お客さんとして参加しながらゆめ風基金の展示コーナーにも顔を出すことにしたのでした。そして、豊能障害者労働センターも小室さんには長年お世話になっていることもあり、今回は豊能障害者労働センターのスタッフも同行してくれることになりました。

 今回の震災では小室等さんはゆめ風基金への募金をよびかけてくださったり、新しい呼び掛け人のご紹介もいただきました。
また、6月5日の仙台の「とっておきの音楽祭」では、無理を承知でお願いしたにもかかわらずストリートライブを引き受けてくださっただけでなく、被災地障がい者センターみやぎにも来てくださり、被災地の障害者を勇気づけてくださいました。
ひとはパンのみで生きることもできるが、夢なくしては生きていけないと言われますが、歌もまた、わたしたちの悲しみをなぐさめてくれたり、勇気をくれたりするものであることは確かなことだと思います。小室さんの歌を聴くとこの大震災で被災されたすべてのひとに、そしてどんなに遠く離れていても被災地とつながるわたしたちの心に沁みます。
「歌にできることは少ないけれど、歌だけにできることもある」
このメッセージはとても奥が深い言葉です。
よく「歌には力がある」といわれますし、それはそうなのかも知れません。しかしながら、時としてその言葉がとてもむなしく遠い言葉に思えることがあります。50年という長い間、全国各地の小さな町や小さな村の小さな会場にもギター一本で訪れ、それぞれの大地のぬくもりや風のおしゃべりや森の吐息や海の記憶をいとおしくだきとめ、静かに歌いだす小室さんの歌は決して歌の力をふりまわさず、それでいて歌を必要とするひとの心に届けられてきました。
 今回のライブの企画準備中に震災が発生し、急遽「復興」という祈りをこめたライブとなったそうです。理不尽な災害のさなかにあって、ひとがひととつながることでしかこの困難を乗り越えることかできないことを知ったとき、わたしたちにとっての復興とはごくシンプルに障害のあるひともないひとも、すべてのひとの希望をともにたがやす社会をつくりだすことに他ならないと思っています。共に生きることも助け合うことも決して心やさしいだけではないこともまたほんとうのことで、わたしたちは、わたしたちひとりひとりが他者の存在を認め、他者の夢を想像し、他者のために何ができるのかを問うことからはじめたいと思います。
今回のライブでは、小室さんならではの特別なゲストの方々が小室さんの音楽活動50周年を祝い、スーパーセッションを繰り広げてくださることでしょう。そして、小室さんの静かな歌がゆっくりと立ち上がり、ふたたび全国各地の愛を必要とする心へと歩きはじめるのを、わたしたちは聴くことでしょう。
「共に生きる勇気」を復興の鍬として、すべてのひとの希望をたがやすために。

今回のライブの模様も書かせてもらいますが、豊能障害者労働センター主催で開いたライブのこと、ゆめ風基金でのこと、ゆめ風基金のCDのことなど、小室等さんのことについて続けて書きたいと思います。
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