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2011.06.28 Tue 島津亜矢の新曲アルバム「悠悠~阿久悠さんに褒められたくて~」

しあわせばかりと信じていても
不幸に泣きたい季節が
やって来るから やって来るから
そういうものだよ
それでも恋する人になりたいね
それでも恋する人になりたいね
「はにかみ」作詞・阿久悠 作曲・鈴木キサブロー

 6月22日、予約していた島津亜矢の新曲アルバム「悠悠~阿久悠さんに褒められたくて~」を大阪府箕面駅の近くの音楽ショップ「ピッコロ」に買いに行きました。
 残念ながら他に予約していたお客さんはなさそうでしたが、店のオーナーは「島津亜矢さんは地道に少しずつ長い時間かけて売れる人です」と、言ってくれました。彼とはかれこれ30年の付き合いで、わたしが開いたロックコンサートの時にドラムスのセットをよく貸してもらったものです。最近はいろいろな街の音楽ショップが店を閉めてしまうことが多いと聞きますが、私の友人の障害者や高齢者にとっては「ピッコロ」はかけがえのないお店です。島津亜矢とは前に一度あったことがあり、とても気さくな人で、舞台やテレビでの印象そのままだということでした。こういうお店とともに歌は巷で生まれ、巷で育つのだとつくづく思います。

 家に帰り、今日まで何度もこのCDを聴いています。まずは「阿久悠にほめられたくて」という大胆なタイトル通り、阿久悠への尊敬の念と、阿久悠が次の時代にたくした荒野を切り開こうとする決意のようなものがあり、聴き入ってしまいます。
 阿久悠の未発表の詩を前にして、10人の作曲家が島津亜矢という白無垢のキャンバスに表現した世界はそれぞれの色彩をもっています。それを聴くわたしたちはあたかも荒野に半開きに立っている10の扉から一歩入ると、それぞれまったくちがう10通りの旅を経験するかのようなのです。
 そして、阿久悠という稀有の言葉づかいの饒舌な言葉の奥にかくした純情ともいえる時代への渇望を、それぞれの作曲家が競ってとびっきりの歌にしていて、そのことをいたいほど深く受けとめられる島津亜矢がある時はいとおしくある時はやさしく、ある時はかなしくある時ははげしく歌いきってみせるのです。

 この身で熱いは二つの乳房 あんたが恋しと 無理を云う…恋慕海峡
 あなたの胸 あなたの唇 すべてがすべてが わたしのものになったと…運命
 鐘が鳴る 明日は晴れにかわるよと… 晴れたら綺麗…わたしの乙女坂
 あのひとも このひとも 旅路の夢に 見るばかり…旅愁
 歌よりも歌らしく心を揺さぶる 想い出よ ありがとう ありがとう…想い出よありがとう
 星がふるよな 夜空の下で ギター抱えて 恋唄うたい…一本釣り
 そういうものだよ それでも恋する人になりたいね…はにかみ
 きれいに咲いたら とげあるバラの花 素直に惚れたら 爪ある白い指…麗人抄
 笑うあなたの 目の中に 私一人が うつってた…三日の宿
 恋でも 愛でも 夢でもいいから 明日があるなら 一緒にいましょうね…明日があるなら

 このアルバムは、いまはやりの安易な「いやし」にはほどとおい、阿久悠のはげしさと8人の作曲家の意気込み、ボーカルバンドとは思えない演奏、そして島津亜矢の挑戦が感じとれる名品だと思いました。
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mori : URL 阿久悠さんに褒められたくて

2011.06.28 Tue 07:42

tunehiko様、こんにちは。
新アルバムをお聴きになられたようですね。私も購入以来、車の中では常にこのアルバムがかかっています。もう何回リピートしたかわかりません。何度聴いても飽きません。

8月24日にはこのアルバムの中から「恋慕海峡」がシングルとして発売される予定ですが、全曲シングルでリリースして欲しいと思っています。このアルバムが一部の島津亜矢ファンだけの隠れた名作になってはあまりにも惜しいと思います。

tunehiko : URL mori様 ありがとうございます。

2011.06.29 Wed 00:22

mori様、コメントありがとうございます。
ほんとうにねこのアルバムはなやましいですね。どの曲もシングルカットしてもおかしくない歌ばかりです。ある意味で、そんなアルバムづくりをねらったのでしょうね。コンサートなどでも、それぞれうたってほしいです。この記事はまだ途中で、この後、阿久悠さんのこととあわせてもう少し書いてみたいとおもいます。

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