ホーム > 音楽 > 島津亜矢 > Jポップは「新しい歌謡曲」、島津亜矢の紅白出場おめでとう!

2016.11.25 Fri Jポップは「新しい歌謡曲」、島津亜矢の紅白出場おめでとう!

 aya100.jpg

 今年の紅白歌合戦の出演者が発表され、島津亜矢の出演が決まりました。
 実はわたしは今年の出場はかなり厳しいと感じていましたので、一ファンとしてほんとうにうれしく思います。
 ほんとうはもし島津亜矢が出演しない場合を考えて、美空ひばりと島津亜矢について連続で書くつもりでいましたが、出演がきまったということで、あらためて紅白歌合戦について書くことにしました。
 何度も書いてきましたが、わたしは紅白歌合戦の出場をめぐって世間が騒がしくなるのに違和感をもっています。事実、島津亜矢の存在を知らなかった時はそんなに興味もなく、ただ私の友人たちと違い本来ミーハーな性格なので、ひいきの歌手がいるわけでもないのに年末の数時間をなんとなくにぎやかなテレビを見て過ごすという感じでよく見ていた方だと思います。それと、その頃は演歌・歌謡曲にはほとんど関心がなく、ポップスのジャンルでその年に何がヒットしたのかに興味があったので、グレーが初出場したときなどは今でもおぼろげながら覚えています。
 ですから、島津亜矢についても紅白出場などには関心がなく、今まで遠ざかっていた演歌のジャンルでただひとり、歌うことに呪われているといってもいいほどの才能を持ってしまった彼女がこれからどんな歌手になるのか見届けたいという気持ちが一番でした。
 歌への情念や歌を読み解く力、歌をその誕生の瞬間にまでさかのぼって歌いなおす歌唱力、そして声質や声量や唸りやこぶしや裏声などのテクニカルな進化、どれをとっても並外れた才能とたゆまぬ努力をしていなければ聴く者の心に奥深く届かないような島津亜矢の歌唱に魅入られてしまったのでした。
 そして、好き嫌いは別にして、そんなとびぬけた才能と宿命を背負ってしまった歌手と言えば美空ひばりしかいなかったことにあらためて気づきました。それまでほとんど嫌いといってもいい美空ひばりの特集番組をよく見るようになったのも、島津亜矢がきっかけでした。
 しかしながら、島津亜矢もまた流行歌手であることに間違いなく、本人の気持ちとして紅白に出たいと思う強い気持ちがあることも知りました。そして、それ以上に出場できなかった長い年月の間彼女を支え、応援してこられたファンの方々の「紅白に出てほしい」という切なくも熱い願いにこたえられない申し訳なさで心を痛めていたことも…。
 「私の努力が足りない」とファンに詫びる彼女に、わたしもいつのまにか「紅白に出てほしい」と思うようになりました。

 今回、NHKのアッと驚く英断によって、出場回数の多い歌い手さんの不出場が決まりました。これをきっかけに今まで演歌・歌謡曲のジャンルで聖域のように漫然と出場回数を誇る風潮は無くなっていくのではないでしょうか。現に初出場の市川由紀乃や返り咲きの香西かおり、福田こうへいとも今年発表した歌がヒットして出場を決めています。ポップスのジャンルではそれが当たり前になっていて、演歌・歌謡曲にくらべて出場を勝ち取るのは熾烈になっています。ただし、ジャニーズ事務所所属のアイドルについては事務所の強い力が働いているようですが…。
 女性アイドルの方は相変わらずAKBグループの力が強く、今回は中でも欅坂46の1stシングル「サイレントマジョリティー」の初週売上は約26万2000枚、オリコン1位を獲得し、女性アーティストのデビューシングル初週売上としても歴代1位となったそうです。
 AKBグループから応援の意味合いが強くなり、CDを一人で何枚も買うのがふつうになりCDの売り上げによるオリコンチャートの信頼性が疑問視されるようになったとは言え、演歌・歌謡曲のジャンルのヒットのレベルとはけた違いの売り上げです。
 ただ、「サイレントマジョリティー」の歌詞については反論したいと思います。時の為政者は政権を批判する国民は少数で、異議申し立てをしない大多数のひとびと、つまりサイレントマジョリティーは政権を支持していると言ってきました。最近の安倍政権を支える与党や日本維新の会や橋下徹さんたちは先の安保法制反対のデモが路上を埋め尽くしても、民主主義は選挙がすべてで、サイレントマジョリティーは与党の政策や憲法改正(?)を支持しているというわけです。わたしは、そんな風に決めつけるのは物言わぬ大多数の人々に失礼だと思うのです。現に彼らが主張する選挙の投票率はきわめて低く、彼ら与党に投票したひとたちだけが物言わぬ大多数の人々ではないのです。
 わたしはかねてよりサイレントマジョリティーが民主主義の担い手で、わたしもまたその一員だと思っています。ですから、政治的な行動を起こすことには腰が重い中、わたしがその活動にかかわる時、いつもサイレントマジョリティーの中のサイレントマイノリティーに呼びかけたいと思っています。
 そんなことを思っていたら、アメリカの大統領選挙においてよくも悪くもサイレントマジョリティーがアメリカの民主主義を、世界の民主主義を、さらには歴史を変える大きな選択をしたではありませんか。
 その意味合いにおいて、欅坂46のプロデューサーであり、「サイレントマジョリティー」の作詞者の秋元康が上から目線でサイレントマジョリティーを為政者に利用されるだけの、個性を持たず体制におもねる集団とネガテイブにとらえる視線はスノッブの匂いがして好きになれないのです。
 それはさておきわたしが注目しているいきものがかり、THE YELLOW MONKEY、SEKAI NO OWARIの他、宇多田ヒカル、大竹しのぶなどの出演はとても楽しみです。
 わたしは島津亜矢がボーカリストとしてJポップスのボーカリストやシンガーソングライターと出会うことから、彼女の新しい道が開けるものと信じています。現に今、すでにJポップと呼ぶのはわたしが言う「新しい歌謡曲」のことを言うようです。その先鋒が生きものがかりの水野良樹、桑田佳祐、THE YELLOW MONKEYの吉井和哉、森山直太朗、中島みゆき、宇多田ヒカルと言われています。いわばJポップの中でも骨太のシンガーソングライターは新しい歌謡曲に活路を見出そうとしています。彼女たち彼たちは演歌・歌謡曲のジャンルの作り手や歌い手よりも、歌の未来に危機感を持っているのです。ですから、島津亜矢はどこかでそのひとたちの創造力をかき立てる存在として認知され、リスペクトされる時がやってくるはずです。島津亜矢に時代が追いつく時はまだ少し時間が必要ですが、確実に近づいてきていると確信します。
 そして、今年の紅白から来年一年をかけて、この中の誰かひとりでも楽曲の提供をしてくれるようなプロデュースを強く望みます。 いまは突拍子もないと思われますが、水野良樹が唱える冒険的で刺激的で、世代を越えて受け止められる「大衆歌」が「ミシンとこうもり傘の出会い」(シュールレアリスム)ともいえる島津亜矢と水野良樹、島津亜矢と宇多田ヒカル、島津亜矢と中島みゆき、島津亜矢と桑田佳祐、島津亜矢と吉井和哉、島津亜矢と森山直太朗、島津亜矢と…、によって生まれることを信じてやみません。

島津亜矢「風雪ながれ旅」
さて、何を歌うかですが、熊本地震関連では昨年の「帰らんちゃよか」が有力でしょうが、たとえばカバー曲でも北島三郎の歌を歌い継ぐという意味合いで、世界に通じる名曲であるこの歌をトリで紙吹雪の中で歌うのはどうでしょうか。

島津亜矢「元禄名槍譜 俵星玄蕃」
同じ意味では、最近なぜか封印されてしまったこの歌をNHKの交渉力で紅白一度だけでもと歌う権利を獲得して歌えば、小さな批判はあるものの三波春夫のご家族他関係者にとっても、この名曲と三波春夫の偉大さを後世に伝えるという意味で、満足してもらえるのではないでしょうか。もちろん、その場合もまた、歌の性格からしてトリで歌うことになるでしょう。
関連記事

web拍手 by FC2

Comments

name
comment
comment form

Trackback

FC2Blog User

  1. Trackback