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2015.10.13 Tue 島津亜矢・楽しみなアルバム「SINGER3」発売日近づく

島津亜矢 SINGER3

 島津亜矢の「SINGER3」が10月21日に発売されると知り、どんな曲がリリースされるのかとても楽しみにしていました。
 同じカバーアルバム「BS日本のうた」シリーズはNHKのBS放送番組「BS日本のうた」(現在は「新・BS日本のうた」)で島津亜矢が歌った曲を新しく録音したものと、ちがうシリーズで収録したものとで構成されていて、番組の性格上、主に演歌・歌謡曲が中心ですが、「SINGER」シリーズは洋楽もふくめてポップスやジャズ・ブルースなど、島津亜矢のもうひとつの大きな可能性を広げる貴重なシリーズとなっています。
 実際、「SINGER」、「SINGER2」とつづくアルバムは演歌・歌謡曲のジャンルを越えた反響を呼んでいます。その中でも「SINGER」に収められたホイットニー・ヒューストンの「I Will Always Love You」は今年のNHK総合「NHK歌謡コンサート」での歌唱が大きな反響を呼んだことは記憶に新しい出来事でした。「SINGER3」に収められた一曲目の「Saving All My Love For You」もホイットニー・ヒューストンがカバーしたヒット曲で、華やかな栄光とそれをささえた稀有の才能の影で決してしあわせとは言えなかったホイットニー・ヒューストンの人生と悲しい死を思えば、島津亜矢がホイットニー・ヒューストンへの哀悼とともに彼女の歌を歌い継ぐことには、単なるスタンダードのカバーとはいえない並々ならぬ思いがあることが伝わってきます。
 この曲をはじめとして、このシリーズのアルバムにおいては演歌歌手としての島津亜矢に課せられた枠組みから自由になって、ジャンルにかかわらず彼女がいま歌いたい歌、そして彼女のチームが彼女に歌わせたい歌を歌う音楽的冒険が感じられて、ファンのみならず演歌にあまり関心がないひとびとにも期待されるシリーズになっていると思います。
 実際、このシリーズに収められた曲を聴き、演歌歌手が歌っているとは想像できなかったと驚くポップスファンがたくさんいて、島津亜矢のレンジの広さを証明する以上に、歌が立ち上がる情景を見事に再現してくれる歌唱力とのびやかで透明感のあるやや硬質の声質と声量に圧倒されます。
 このシリーズは島津亜矢が演歌歌手でありながらジャンルにとらわれず、Jポップからジャズ、ブルースまで彼女の耳と心に届く歌に対する人一倍の好奇心と探究心、そしてなによりも「歌がすき」という一言から始まり、地理的にも歴史的にも果てしなく奥深い歌の荒野を踏み分けたいという強い歌手魂からはじまったのだと思います。
 演歌歌手である以上、コンサートでは1曲か2曲しか歌えないこれらのポップスは熱烈なファン以外ではあまり知られることはありませんが、音楽番組の企画で「I Will Always Love You」のような思わぬ反響をよぶことはあるかもしれませんし、またあってほしいと願わずにはいられません。以前から書いていますが、NHKのBS放送で月曜日に放送している「COVERS」に出演して、振り袖姿でブルースや中島みゆき(今回のアルバムには「糸」が収録されましたが、苦言を言えば島津亜矢にはもう少し中島みゆきのコアな曲を歌ってほしいです。たとえば「エレーン」などを歌ってほしいのです)、そして「函館山から」などを歌えば、司会のリリー・フランキーが大喜びするはずなのですが。
 もっとわがままを言えば、現在のコンサートツアー以外に年に1、2回、「SINGER」シリーズのポップス、ジャズ、ブルースを中心にしたコンサートを開いてくれないかなと思っています。島津亜矢の30年の歌手活動を支えてこられたファンの方々ならば、演歌のジャンルを越えたコンサートに理解してくれるのではないかと思います。これだけの才能をポップスファンに届けることもまた、島津亜矢の大切な役割となってきたのではないかと思うのです。
 思えば美空ひばりは人生の後半に「演歌」というジャンルを確立し、支える役割を負わなければならなくなってしまいました。わたしは以前は美空ひばりをまったく受け入れられず、それから後、妻の母親と同居する様になって彼女の才能の奥深さに感動しました。とくに少女時代からおおむね1960年代までの美空ひばりのジャズやブルースは絶品で、演歌歌手ではない井上陽水や五輪真弓など数多くのアーティストに影響を与えたことが証言されています。美空ひばりの不幸は実はたかだか1970年代に演歌というジャンルに抱え込まれてしまったことにあるとわたしは思っています。
 その意味において、島津亜矢の場合は美空ひばりとは逆に、演歌を出自にポップスやジャズやブルースへと音楽的冒険の途上にあり、世界に羽ばたく可能性をもっていると思うのです。
 彼女のポップスは本流の演歌の脇役からいまやほぼ対等なところまで認知され始めていますが、わたしはこのふたつがもっとひとつになっていき、美空ひばりがそうであったように演歌の中にポップスやジャズやブルースの魂を、ポップスやジャズやブルースの中に演歌の心を深く取り入れて行ってほしいと思います。
 そしてオリジナル曲で中島みゆきや井上陽水、桑田佳祐、森山直太朗、水野良樹(いきものがかり)など演歌以外のアーティストに楽曲を依頼し、シングルと同時に彼女たち彼たちのカバーアルバムをつくってほしいと願っています。

今回のアルバム「SINGER3」の収録曲です。
01. Saving All My Love For You
02. ダンシング・オールナイト
03. 糸
04. レイニーブルー
05. Unchained Melody
06. TAXI
07. あなたに逢いたくて~Missing You~
08. 未来へ
09. 妹
10. 時の過ぎゆくままに
11. 遠くへ行きたい
12. ワインレッドの心
13. 黄昏のビギン
14. 大都会
15. The Rose

 これはファンのみならず刺激的な選曲で、発売されたらラジオのパーソナリティーがきっと取り上げてくれることでしょう。発売日がとても楽しみです。
 このブログを立ち上げた時以来、お世話になっている島津亜矢のファンサイト「こがれもんの手控え帳 島津亜矢ファンブログ」で、収録曲の詳しい情報が掲載されていますので、ごらんになってください。

ホイットニー・ヒューストン「 Saving All My Love For You」

もんたよしのり「ダンシング・オールナイト」

安全地帯「ワインレッドの心」

こがれもんの手控え帳 島津亜矢ファンブログ

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