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2013.10.23 Wed 恋する農園3

恋する農園
 畑仕事はせまりくる能勢の冬と競争するようにあわただしく、わたしはただただ土を掘り起こし、地中深く張る草の根を抜き取る作業を続けてきました。
 10月初めにやっとひと畝をつくり、苗を植えた後すぐに畑に行けなくて5日ほどたった10日に行ってみると、2つのことにびっくりしました。
 ひとつは苗を植えた日に持ってきていた虫よけ網が足りなくて全部覆えなかったところ、網をしなかったところの苗は見事にイナゴに食べられてしまっていました。さぞ、おいしかったのでしょうね、まるっきり細い茎だけになってしまったものもありました。
 もうひとつは、なんと網で覆ったところの苗はすでに苗とは言えないおおきな葉になっていて、さらには葉肉がいきいきした緑に光っていました。妻は「そんなことぐらいで驚いてちゃあかんやろ」というのですが、わたしはいままでまったく土にさわったことがなかったものですから、一週間前のひょろひょろしたたよりない苗が、「ボクハ ゲンキデスヨ」とはしゃぐように時を食べ、太陽という未来に向かって両手を広げているすがたに、ビギナーズとして感動したのでした。
 思えば8月末の土など見えず、背の高い雑草に覆われていたところを汗だくになりながら開拓(?)していた時には「いつになったら畑になるの」と、先の見えない何日かを悪戦苦闘し、太い根っこだらけの土を掘り起こし、やっとできたひと畝に見よう見まねで植えた苗が育っている…。おおげさだとわかっていても、書物で読むだけだった土の力、自然の力をはじめて体で感じました。
 長く眠っていた土が目を覚まし、その黒い裸身をおしげもなくさらけだし、太陽の光るベッドに横たわり、風の手紙を読み、生まれたばかりの苗をやさしく抱き、時にはいなごや虫までも誘う…、ほんとうに畑はエロスであふれているのだなと思いました。
 と、のんきなことを言ってる場合ではありません。喰われちまった苗を引き抜き、急きょまた苗を買ってきて植え直し、今度は全部を網で囲みました。

 12日には、娘の家族が家に来てくれて、孫のYU太くんとひさしぶりにじいちゃん、ばあちゃんのまねごとをした後、妻の夫の車に乗せてもらい、畑を案内しました。
 妻の夫のKさんとはよくライブに行っていて、その時は彼の車に乗せてもらっているのですが、畑はバリアフリーとは程遠く、心苦しいのですがそばの道で待っていてもらいました。孫のYU太くんは生まれた時からゆっくりの子でしたが、2才と5か月を過ぎ、言葉もよく出るようになりました。この子は何事にも慎重な一方で、好奇心旺盛で、畑には大家さんのヤギがいたのですが、最初はお母さんやばあちゃんの後ろから手を伸ばして、やぎのお尻をさわっていたのですが、そのうち前に出てきて「ヤギサン カワイイ」と大喜びでした。ここのヤギはほんとうにおとなしく、人なつっこい人気者です。
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