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2012.12.17 Mon 島津亜矢のジャズ

 島津亜矢がゲスト出演した14日の「三宅裕司&Light Joke Jazz Orchestra」には、東京での公演で、大阪在住のわたしには経済的にも時間的にも参加は難しく、島津亜矢のファンサイトでの報告を楽しみにしていました。
 期待通り、島津亜矢は緊張しながらも見事にジャズアレンジで熱唱したという報告に、とてもうれしくなりました。
 すでにファンの方ならあたりまえのことですが、ジャンルなど問題にならない島津亜矢の歌唱力と、はじめてのことでも真摯に真正面から受け止め、期待に応えようとする彼女の一生懸命さは、きっと三宅裕司のジャズライブでもお客さんに驚きと感動を与えてくれたでしょうし、また新しいファンを獲得したにちがいありません。
 わたしはこのブログで何度か島津亜矢の「ジャズ性」について書いてきましたが、それは何も彼女が「スワニー」や「テネシーワルツ」など、ジャズのスタンダードを歌っているからではなく、むしろ彼女の歌う「演歌」が、わたしの思うジャズそのものだと思っています。
 わたしは音楽の専門的なことについてはほとんど無知で、子供の頃に学校で覚えた唱歌もラジオから流れてきた浪花節も歌謡曲も区別できませんでした。もっとも、クラシックは下町長屋に住むわたしには縁遠いものでしたし、ロックンロールやブルースもまだわたしの心には届いていませんでした。ところが、どこをどうすり抜けてきたのか、箪笥の上に置かれた真空管の中古ラジオの彼方から、ヒューヒューとわめく雑音とともにジャズはわたしの心に届いたのでした。いまだにジャズのスタンダードの曲名さえ知らないわたしですが、ジャズは長屋の路地やガード下の吹き溜まり、馬車や牛車が通行し、そのふんが落ちていた黒い道に現れる風の又三郎のように、あるいは今日も明日もそんなにいいことはない絶望的に普通の貧乏な暮らしに忍び込む怪人二十面相のように、不安と夢と希望を運んできたのだと思います。思えば、わたしの音楽へのこだわりはここからはじまったとも思えるのです。

 三宅裕司といえば、テレビやラジオでの活躍もさることながら1979年に小倉久寛たちと旗揚げし、岸谷五朗、寺脇康文などの役者を輩出した劇団スーパー・エキセントリック・シアターの座長としても有名です。
2007年から17人編成のビッグバンド「三宅裕司&Light Joke Jazz Orchestra」を結成し、そのライブでは、持ち前の軽快な笑いをふんだんに取り入れたトークや映像を使うなど、ジャズに馴染みのない人でも楽しんでもらえるライブとして知られています。
今回のタイトルは、「もし戦争がなかったら 日本の歌謡曲はどうなっていたでショー」という刺激的なもので、美空ひばりの歌をメインにすることになり、いま美空ひばりを歌えるのは島津亜矢だろうと、ゲスト出演を頼んだそうです。
 ジャズ・美空ひばり・島津亜矢と連想した三宅裕司とこのバンドのセンスに脱帽すると同時にわたしもまた、まったく同じように感じていたものですから、ほんとうにうれしく思いました。
 最近になって読み返した相倉久人のジャズの本によると、ジャズがアメリカ大陸に奴隷として連れてこられたアフリカ系住民(黒人)の音楽と、支配者層であるヨーロッパの音楽とぶつかり、たたかい、溶け合って生まれたといいます。
 もしそうならば、日本ではどうでしょう。明治政府によってヨーロッパの音楽を押し付けられ、五線譜とピアノの絶対音階に日本人の音楽をはめ込んだところから、日本の歌謡曲が生まれたのだとしたら、日本の歌謡曲もまたジャズそのものなのではないでしょうか。
そう考えると、美空ひばりから島津亜矢へとつづく道は、歌謡曲の誕生の地からつづく道で、島津亜矢がいま「演歌」と呼ばれている日本の歌謡曲を本来の日本の大衆音楽(日本的なものとヨーロッパ的なものの融合から生まれた日本のジャズ)へと戻し、歌い継ぐ宿命を背負わされた歌手であることをあらためて思います。
三宅裕司が日本を代表するようなジャズボーカリストではなく島津亜矢を招いたこのライブは、演歌ファンにはもしかすると戸惑いがあったかもしれませんが、ジャズファンには島津亜矢のすごさと出会った伝説のライブになるのかもしれません。
島津亜矢さんのブログにご本人のコメントがありましたので紹介します。

貴重な経験!!2012.12.15
おはようございますo(^▽^)o昨日は三宅裕司さんからお声かけていただいて、(もし戦争がなかったら日本の歌謡曲はどうなっていたでショー)というお芝居のなかで、私が美空ひばりさんの歌をビッグバンドで、JAZZのアレンジで歌わせていただきました^_^;5曲歌わせていただいたんですが、もう本当に身体が宙に浮いてる感じ(ーー;)でも不思議で、その緊張のなかに楽しくてたまらない気持ちも入り混じってるんです(; ̄O ̄)なんだろう^_^;
せっかくこんな気持ちまでもいただきましたので、JAZZ勉強してみたいです!
本番は三宅さんの楽しいお話に思いっきり笑って、歌は震える思いで歌って^_^;楽しかった^_^;三宅さん、スタッフの方々、本当にこんなに貴重な経験と、楽しい時間をありがとうございました(^O^☆♪
難しいと泣いても、一生懸命頑張って頑張って乗り越える、そんな人生がいいです!
これからも挑む気持ちを忘れず頑張っていきます。昨日も遠くからもファンの方々観にきてくださってありがとうございました(^O^☆♪嬉しかったです♪(*^^)o∀*∀o(^^*)♪
本当に寒い!くれぐれも風邪ひかないでくださいねヾ(@⌒ー⌒@)ノ

                                島津亜矢公式BLOG

先日、やっと「BS日本のうたVII」を買い、「BS日本のうたII」を予約しました。先輩のファンの方々になかなか追いつけませんが、自分のペースで少しずつ揃えていこうと思います。また感想を書いてみたいと思っています。
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