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2012.09.02 Sun 恋する花火、能勢の秋

 ここのところ、仕事の方もプライベートにも忙しさにかまけて、ブログの更新が滞っていました。その間、いくつかの出来事や感じたこともあり、雑感ですが書いてみようと思います。

 8月25日の夜、能勢で「よっほいせ」というお祭りがありました。
 このお祭りは能勢の商工会議所の青年部のひとたちが中心になって、能勢から元気を出して行こうと10年前から続いているお祭りだそうです。
 昨年の夏、能勢に来て1年がすぎましたが、今の家を購入したのは4年前で、引っ越すまでは週に一回か二週間に一回、わたしたちとしてはとてもぜいたくな別荘代わりにこの家に遊びに来ていました。
そのころは吹田市の緑地公園植物園のすぐ横の妻の母の家で暮らしていました。同居を始めたのは2004年からですが、当初はまだなんとか歩いていて、認知のほうもそれほどではなかったのですが、年々それなりに年をとり、車椅子を利用するようになり、寝ていることが多くなってきました。
なんとか外に出ていこうと、日曜のたびに植物園に行ったり、年に一度は旅行も行ったりしていたのもだんだんと難しくなってきて、この家を購入してからはできるだけ早くに引っ越そうと計画しつつ、旅行代わりにこの家に遊びに来ていたのでした。
能勢の始めての夏に、たまたまお店の人が教えてくれたのとポスターを見て、「よっほいせ」というお祭りのことを知りました。お祭りの最後に花火があり、おかあさんもわたしたちも長い間花火を観ていなかったので、箕面に住む娘夫婦に声をかけました。というのも、わたしたちは車の運転ができず、タクシーは配車元の阪急山下からわたしの家に来る方が圧倒的に遠く、わたしの家からお祭りの会場である久佐々小学校まではとても短い距離なので、とてもじゃないが来てくれるはずがないのです。娘の夫は車いすを利用する障害者ですが、車の運転ができるので頼んでみたところ快くひきうけてくれて、お祭りに行くことができました。
 能勢も人口が少しずつ減少し、若い人たちが近隣の町に出ていってしまう傾向があります。能勢のすばらしい自然を生かしながら、雇用の場をつくりだし、町を活性化しようと努力されている方々がいて、このお祭りも最近行政主導の夏祭りが多い中、町のひとたちが自主的に運営する、とてもすばらしいお祭りだと思います。
 お祭りの最後は花火です。大阪の淀川の花火や、猪名川の花火など、このあたりではけっこう大きな花火大会とちがい、規模もうんと小さく時間も20分程度ですが、すぐ近く、目の前で花火が上がります。そんなに凝ったものはなく、思えば子どものころ見ていた花火はこんなかんじだったなと、とてもなつかしく思いました。
 なによりも、おかあさんがとても喜んでくれました。車いすでの移動になってからは、なかなか花火大会には行けず、テレビで中継される花火しか見ていなかったので、車いすに乗ったままで低い目線からでもすぐ目の前に花火が上がり、そのたびに「きれい」を連発してくれました。

 そして、今年、「よっほいせ」の花火を見れないかと思い、タクシー会社に問い合わせましたがやはりだめで、あきらめていたのですが、妻の弟が姪といっしょにたずねて来ることになり、それではと弟の車に乗せてもらい、久しぶりに「よっほいせ」の花火を見ることができました。
 今年の花火はいぜんに見たときより少し派手になっていた感もありましたが、控えめでシンプルで、やはりとても懐かしい感じがしました。
 ご存知のように花火の費用は決して安くはなく、例年能勢の小さな事業所や個人の寄付金でまかなっていて、その資金集めに主催者である商工会議所の青年部の方々が奔走されているようで、わたしたちも少しばかりの寄付をさせていただきました。
 全体に手づくり感のつよいこのお祭りそのまま、すぐ目の前であがる花火は一発一発に祈りが込められているようで、どこかせつなく、胸にせまってきました。大きな花火大会よりずっと素敵で、いとおしい花火でした。
 もちろん、おかあさんもとても喜んでくれました。
 主催者のみなさんや関係者のみなさんに感謝です。

 今年は特別暑い夏でしたが、能勢では朝晩すでに秋の気配が忍び込んできました。昨年のこの頃、一週間か十日のあいだに山々が一気に色づいたのを思い出します。
 そしてまた、島津亜矢のアルバム「悠悠~阿久 悠さんに褒められたくて~」がもっとも似合う、能勢の秋がやってきます。

秋にもみじの こぼれる道を
ひとり歩けば しみじみと
目をあかく 染めた娘の
別れの言葉 思い出す
あれから数えて 何年
もう誰もいない
「旅愁」阿久悠作詞・杉本眞人作曲

2012年8月25日 能勢「よっほいせ」の花火の映像

2009年能勢よっほいせ祭り
2009年能勢よっほいせ祭り。上・左から私、娘。下・左から娘の夫、妻の母。昨年娘夫婦に子どもが生まれ、今は両方仕事を持ちながらの子育て真っ最中です。
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